SoundDroid VANTAM R627 デジタルの機能

 前回、またも微妙感じで終わっているのが悔しいので、SoundDroid VANTAM R627のいいところを何とか引き出したい。この赤い機体は伊達では無いと思い、デジタルの機能に着目、通常ポタアンには無い多くのスイッチ、こいつを切り替えることで音が変わるはずです。

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 右下の DSUS ここに注目、デジタルサラウンドアップサンプリング みたいで、要はアップサンプリング、通常CD音源が16bitの44.1kHzの所をそれ以上に変換してくれるもの。もともと無い物を再現するのだからうさんくさい感じはしますが、この手の手法は昔からあって、MP3の圧縮で失われた音を再現するみたな機能が各社さん名前を変えてあった気がします。

 ハイレゾが、気になって再びポータブルオーディオに舞い戻ってきたみたいに書いてますが、正直、ハイレゾ音源持ってません。プレイヤーに初めから入ってたやつがあるけど、同じ曲で、ハイレゾとそうで無いやつがあるわけでは無いので正直わかりません。なのでこの機能で、こんな感じで変わるんだと想像できればと思います。

  まずは、bitを変えてみます。16bitから24bit、音を出しながらスイッチを切り替えることができます。うーん悩みます。変わってるのは感じられるのですが、ボーカルの伸びが少しでて、音がはっきりとする感じ、家で静かに聴いているからわかる感じです。

 次に、32bit、ここではっきりわかります。全体的に伸びやかさと広がりをを感じられます。一つ一つの音も聴きやすくなる感じです。

 続いて、周波数、こっちはTH(スルー)、88.2と96kHz、176.4と192kHzの3段階

で、手を加えないのがTH(スルー)?この辺は、マニュアルに書いてないです。

「44.1kHzから96kHzの音源は、DSUS機能により最大192kHz/32bitにアップスケーリングが可能です。」としか書いてなくて実際どうなるかが不明、通常のCDだと44.1kだから倍になって88.2kと176.4kの組み合わせは、何となく想像できます。

とすると96kと192kにするには、48kの音源が必要となるけど、48kの音源っていまいち思いつかない。この辺の周波数使える物ってDATかDVDなのかな?

 あとは、96kのハイレゾ音源を192kにする感じでしょうか。

ちなみに、「176.4kHz以上のサンプリング周波数のデータに関してはTH(スルー)モードで使用してください。」となっているので176.4kが192kにはならないとすると、やはり2倍、4倍の処理になっているみたいです。

 周波数を変えて聴いてみます。こっちは、更に?わかりません。何となく変わってる気がしますが、説明になる感じでは微妙。ピアノだけの曲で、少し響きが違ったくらいでしょうか?正直、私の耳では、聞き分けられません。それともイヤホンが悪いか、曲の相性か?

 機能的には、いまいち効果が薄い感じですが、このスイッチは、32bitの192kHzの最大にしておけば、いい気がします。音色とが傾向が変わるわけでは無い感じなので、特段、使わない理由も無いです。

 この機能を使った音が、SoundDroid VANTAM R627の音と言うことになるかと。

AK120 デジタル接続 VANTAM R627

 今回は、ベンチャークラフトの赤いやつをAK120に接続、購入は、結構前に買ったのだが、ものすごく発熱するので夏場に使うのはと思い、寝かせていました。最近涼しくなってきたのでそろそろと思い、使い始めました。

 前に書いたときは、X3とラインアウトでアナログ接続でしたが、今回はデジタル。

DACは、テキサスインスツルメンツPCM1795、据え置き機とかにも使用されているみたいです。いままで、WolfsonのWM8740だけなので楽しみです。TI製のPCMシリーズとしては中間くらいのランクですが、32bitで使えるなどデジタル的には使い勝手がいい感じです。

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 AK120と接続するには、光ケーブルになります。D12の時は、AK側が丸型、D12側が角形ケーブルですが、今回は丸型と丸型オーディオってこういう所に結構お金がかかります。しかも丸ー丸のケーブルって最近売ってないのね。ヨドバシとかで売っていると思ってたら、角ー角と角ー丸はあるけど、丸ー丸が無い。昔は、ポータブルCDプレイヤーとかMDとかに普通に光入出力あって、丸型でした。新宿からもう一度電車に乗って中野にフジヤエービックに行きました。初めて行ったのですが、秋葉原の専門店と違い、非常に落ち着いていていい感じでした。

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 接続するとこんな感じ、USB以外は、上側にインターフェイスがあるので使いやすいです。比較は、AK120単体となります。

 ちなみに、VentureCraft SoundDroid VANTAM R627は、R627の名前のようにオペアンプにはTI(BB)のOPA627AU、D12に入れているOPA827の上位版みたいな物なので期待できます。あとVANTAMは、アップサンプリングなどデジタル的にいろいろできますが今回はその辺は無しで聴いてみました。

 正直、違いがわからないというか、変化が感じられない。D12のOPA827の時も違いがわからなかったが、今回はさらに近づいた感じなりました。やや伸びが感じられるくらいでしょうか。DACが違うから別物になると思ってましたが関係無かったみたいです。

 今思っているのが、ずっとATH-IM03を使って聴いているのですが、イヤホンの限界に近づいているかも。似たような傾向の機器やオペアンプ使ってチマチマ変えながら聴いていて、しかも最終的には同じイヤホン。もう変わりようが無いかも?

 ただ、VANTAM、アップサンプリングなど機能がいろいろあるのでその辺を試してからかな?今回も微妙な結果で残念です。

AK120 デジタル接続 D12 Anaconda(OPA827)

 今回は、AK120とD12 Anacondaをデジタル接続してみました。接続するのに、光ケーブルを購入、AK120側は、フォンアウトと共用なので丸型、D12側は、角型になります。Timelord Original TL-OP1 15cmくらいで被覆が細いので取り回しがいいです。

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 ちなみに、D12側のデジタルの端子は全て、底面側(ボリュームやフォンアウトとは反対側)にあるのでケーブルの取り回し的に難しいので、ポーチに入れられない。外に持っていくことはできないので自宅のみの運用になります。

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 AK120とD12ともにDAC部が全く同じ、Wolfson製 WM8740 をデュアル構成なので、比較が楽しみです。

①単体使用   AK120のデュアルDAC→AK120アナログ処理→イヤホン

②デジタル接続 AK120光出力→D12のデュアルDAC→OPA827→イヤホン

③アナログ接続 AK120のデュアルDAC→AK120アナログ処理→D12のOPA827→イヤホン

こんな組み合わせの比較になります。①と②の二つの違いが、気になります。

かなり乱暴なイメージですが、デジタルデータがWM8740を通ってアナログ化されるところまでは同じ感じに、その後のAK120のアナログ側の処理が違うところになります。

ここで、あまり変わらない感じだと、AK120の存在意義が?になります。

  まずは、①と②の比較、正直、聞き比べても極端に変わらない感じです。出てくる料理は変わらなくて、味付けが違うイメージでしょうか?あとは曲によって変わる感じで違いが出てきます。わかりやすいのは、ピアノだけの曲だと AK120単体の方が、音がクリアに聞こえます。曲の前奏で、ピアノが鳴っていて、次にリズム系の楽器、さらにボーカルがのってくると、ボーカルが強めに出て他の音が弱くごちゃと感じます。

 ②の場合、基本的には変わらない感じですが、全体的に力強さが加わります。ドラムなどリズム系の楽器に切れが感じます。高音も若干伸びる感じがします。

 AK120、悪くは無いんですが、ややあっさり感が、物足りない感じです。

 ③前回、レビューしましたが、これですよ。文句なしです。

今回の結果、自分の独断と偏見にはなりますが

③アナログ接続 > ②デジタル接続 ≧ ①AK120単体

 やっぱり、AK120の費用対効果が?いまでこそ中古で4万くらいで手に入れたけど10万オーバーだったことを考えると....

 いままで、いろいろ試してみて オペアンプ OPA827が優秀な気がしています。最終的にこいつを通すといい感じになります。自分が、OPA827の音が好みななんだとは思います。それとiBasso D12 Anacondaのポタアンとしての使いやすさ、柔軟性でしょうか、こいつ1台でアナログ、光、同軸の接続ができて、オペアンプが交換可能、無敵ですね。

 結局、ポタアン最高という感じで今回も終わってしまいました。

 

 

 

AK120 ポタアン接続 iBasso D12 Anaconda(OPA827)

 今回は、AK120にポタアンを接続した感想。正直。ポタアンの実力を見せつけられました。

 今回の構成は、AK120にアナログでD12 anacondaに接続しました。

オペアンプは、X3で活躍したテキサスインスツルメンツの OPA827 が入ってます。イヤホンは、オーディオテクニカのATH-IM03になります。

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 AK120ですが、FiiO X3よりも厚みも横幅もあるので、以前のミリタリーのポーチが使えず。2段重ねに、この厚さを収納できるポーチも無いので、VanNuys を買ってしまった。VC825-00-ZX2 「完全無欠のSONYウォークマンZX2とスマートフォン用」すごいネーミングですが、SONYのZX2とiPhone6 Plusなど、大きめのスマホが入る大きさみたいです。AK120と何とかという物もありましたが、自分の場合、D12よりもVentureCraft SoundDroid VANTAM R627も想定して少し大きめのサイズを選択。

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 かなり分厚くなりました。6.5mmくらいになってしましました。

 肝心の音ですが、いいです。AK120単体では、低音と高音がやや弱めの感じですがポタアン通すと、低音は、力強く、高音の伸びがいい感じに、全体的に底上げされた感じがします。また、それぞれの音が分離がよく、邪魔をしていなくしっかりとしています。音場も広くなった気がします。

 傾向的にはX3の時と同じ感じイメージになります。OPA827の特色なのか、非常にシャープでスピード感とアタック感があります。ただ、元のAK120の音がいいので、X3の時とは感覚が違います。X3の時は、D12で別の音にした感じですが、AK120の時は、AK120の弱いところを補った感じです。

 AK120の単体でも悪くはないんですが、ポタアン使うと手放せないですね。朝の通勤ラッシュ時はAK120単体で、帰りはポタアン装備で変化を楽しみながら使ってます。

 やっぱり、ポタアンはいいですね。

 

AK120のラインアウト

 まずは、ごめんなさい。前回、AK120を外で使うのが微妙と書きましたが、まさにイヤホンの遮音性の問題でした。Complyがヘタっていて、交換したら改善しました。家の静かな環境までは行きませんが、いい音を聴かせてくれました。

 しばらく本体のみで使ってましたが、やはりポタアン使いは、ポタアンとの接続が気になります。そこで気がついたこと、AK120には、ラインアウトが無い?、無いわけでは無いが微妙と言うか、使い勝手が悪いです。

 接続の端子が、フォンアウト(光出力兼用)と光入力の2つで、ラインアウトが無いです。フォンアウトに接続して、設定をします。それが分かりにくい。まあ、説明書とかには書いているとは思いますが、もちろん持ってません。あっても見なかったと思いますが。

①事前設定

 まずは、事前に下のように設定しておきます。

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②使う前に設定

 ①事前設定がされている状態で、ボリュームの操作をすると下の画面が出てきます。

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 これで、初めてラインアウトになります。注意書きのように、ようはフォンアウトから音量が最大で出てくる。75が最大みたいです。実は、前のファームはこの設定が無かったみたいで自分でボリュームを最大にしていたみたいです。ラインアウトとして正解?不正解?いまいちクエスチョンな感じですが、多分正解でしょう?

 ボリュームって、上げるイメージですが、本当は、下げていると聞いたことがあります。本来100で出力されているものを、20にしている感じでしょうか?

まあ、昔のDAPは、ほとんどラインアウト無かったからフォンアウトからポタアンに接続していました。

 あと、電源切ったり、ケーブル抜いたりすると設定が戻るので、使うたびに②から設定が必要になります。イヤホンと同じところなので、間違って最大のまま聴く可能性もあるので、安全対策と思います。

 次回は、実際にポタアン接続した換装です。肝心な、音は正解です。

 

FiiO X3 分解、内部の解説

 膨れたFiiO X3から電池を取り出すために、分解。せっかくなので内部の解説をします。子供の頃は、何でもかんでも分解して親に怒られてました。さすがに、最近は使わなくなったら売るのでやりません。

 まずは全体のレイアウト

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まずは、DAC ど定番の Wolfson WM8740

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 DACの横が、JRC NJW1194 トーンコントロール、入力セレクタ付き2ch電子ボリュームみたいです。

 そしてオペアンプ アナログデバイセズ AD8397 ARZ

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今回、最も気になるのが Ingenic JZ4760B Mobile Application Prosessor

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バイルアプリケーションプロセッサ、このDAPの心臓部みたいCPUやディスプレイ、オーディオコーデックなど1チップで制御できます。こいつ自身でDACの機能があるみたい。音は悪そうだけど?

 携帯のSnapdragonと同じ感じなのかな?「Ingenic JZ4760B」でググると、データシートがPDFで出てくるので見てみると面白いです。

 問題のバッテリー、筐体に両面テープで付いてたので、そーっと外しました。

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JK 655080 ググるとやはり、リチウムポリマーです。容量は3,100mAh、結構ありますね。 電池がわかったので、似たようなの探せば復活できそうです。

 まあ、AK120買ったので、出番は無いと思いますが。

デュアルDAC搭載 IRIVER Astell&Kern AK120 DAP交換しました。

 FiiO X3がやばいことになってましたので、DAPを変えることに

 ポタアンをいろいろいじったり、変えたりしていましたが、限界を感じていましたので、そろそろDAPを変えようと思っていました。ちょうど良かったということで

まだ、下調べの段階で、特に買うつもりが無かったのですが、新宿の某PC中古ショップ、AK120が、税抜き39,800円、箱も付属品も一切なし、結構キズ有り、少々悩んで決めちゃいました。やっぱり Astell&Kernが気になっていまして、このシリーズでどこ狙うかと考えてました。まあ、現行機種は、高すぎで変えないので100mk2か100Ⅱあたりでを考えてました。

 イヤホンを持っていましたので、とりあえず視聴させてもらって、いいでしょう。

買いました。

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 2013年6月くらいに発売された物で、当時の定価が129,800円。3年落ちの中古で3分の1くらい、ようやっと買える値段に

 DACは、この当時の定番、Wolfson WM8740を左右でデュアル搭載、DACだけならiBasso D12 アナコンダと同じ構成です。壊れたFiiO X3も Wolfson WM8740でした。アナログ側は特に発表は無し。

 

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 端子関係は、ヘッドホン出力(光デジタル出力兼用)、光デジタル入力、本体の下側にmicroUSB端子で充電とUSB-DACになるみたいです。内蔵メモリーが64G、microSDが2枚挿入可能、容量が結構あるので自分の場合、内蔵だけでもいけそうです。

 今回、VentureCraft SoundDroid VANTAM R627とも接続を想定しているので、光接続を考慮しました。まあ、デジタルでつなぐと、もったいない感じになりそうですが、サイズが小さいのでアンプとの2台持ちにはいいかもしれません。

 イヤホンは、オーディオテクニカ ATH-IM03 で聴きました。音の傾向は、フラットで下から上までまんべんなく出ている感じ、低音と高音はやや控えめな感じはします。中高音あたり、男性で声が高めのボーカルがいい感じです。

 欠点は、基本通勤で聴くので外や電車ですが、周囲の音にかき消されます。AKシリーズで良く聞く話ですが、線が細いのが原因かも。イヤホンの遮音性も関係するとは思いますが、IM03にComplyなので悪くはないです。家の静かな環境だと、問題なくきれいな音を聴かせてくれます。

 一番はサイズ感かな、この大きさでDAP+ポタアンと匹敵します。これは間違いないです。ただね、元々10万オーバーだったことを考えると、ちょっと微妙、でも3年前は良かったんだろうね。

 期待が、大きかっただけに、ちょっと微妙な感じに、ただ、基本的な性能はいいと思いますので、色々、試したい感じです。